陋巷に在り・1


陋巷に在り〈1 儒の巻〉

陋巷に在り〈1 儒の巻〉



図書館本。「後宮小説」の酒見賢一さんの中国歴史小説。主人公は孔子の弟子、顔回。それとも孔子


予備知識なしで読み始めたもので、内容に関してよくわかりませんが、面白いということはわかります。続きを読むこと決定です。


歴史小説ってね、話の途中でいきなり作者が出てきて、“私がその地を訪れた時には、あーだ、こーだ”とか、言い出すでしょ。
それってけっこう違和感があったんですよね。“私”はいいから、その時を、見てきたように、今そこで起こっているかのように、書いてよって思ってしまう。
小説なんだから、ウソでもいいから、余計なことは言わずに、面白く、と。


歴史小説ファンならそういうこと、資料にどれだけあたったか、矛盾する史書のどちらを採用したかとか、そういうこと言われると、うれしくて仕方ないのかもしれませんね。


で、陋巷に在りもそういう所あるんだけど、これはそんなに気になってしょうがない、ってことはありませんでした。作中の“私”が、作られた印象であり、演じてるように見えるのです。
それならば、入れ子構造というか、作中作(ちょっと違うかも)のような感じで、楽しめます。


で、陋巷に在り
お話は、まだまだこれから、というところです。早めに次に行きたいと思います。