フラガール


例によって近所の映画館、最終日最終上映(^^;


まぁ、いいという噂は聞いていたんですけど、もう「ボーイズ&ガールズ」はいいよなぁと思いながら映画館へ。


いやいや、思いの外良かったです。


ベッカムに恋して』をお気楽女子サッカーものだと思ってみた時のような衝撃を受けました(^^;重い、重いよー。


舞台は昭和40年、常磐炭坑。石炭から石油へとエネルギー需要が切り替わっていくなか、炭鉱会社は地元の温泉を使って、レジャー施設「ハワイアンセンター」の建造を計画する。目玉となるフラダンスのダンサーを炭坑の娘達から募集するのだが…。


ってのが、バックグラウンド。


実話を基にしているみたいですね。ホント予備知識なしで見に行ってるなぁ、ボク。


で、そこで行われるのは、脳天気なレッスンじゃあなくて(レッスンもあるけど)、
新しい可能性に賭けてみたいというフラガールたちと何代も前からそこに住み、それ以外の生活を考えられない炭坑者たちの対立。


閉塞感が漂い、将来に展望が見られなくなりつつあるけれども、今までの生活を変えることができない。
なんとなく身につまされる感じがしてダメなんですよね、その辺り。
具体的にボクの生活がどう、ってわけじゃないんですけどね(多分)
そういう古い日本の情景って見てると泣いちゃうんですよね。ツボといえばツボ(^^;

で、映画ですけれど、そういった要素を含んで重い感じになりつつも、ダンサー達の一生懸命さで、これからに展望が持ててイイです。


まぁ、ありがちな展開とも言えるんですけど、この映画に関しては王道路線と言いましょう。


蒼井優が主演。クレジットは2番目か3番目だったけど。
この人の出てるの、ちゃんと見たのは初めてでした。『ハチクロ』のはぐをやったってのは知ってたんで(見てはないんだけど)、もっと子供子供したイメージでした。しかし、確かに子供っぽくも見えるんだけど、ダンスを踊っている時なんてスゴく良いです。
将来が楽しみな女優さんです。
今までの作品も見てみたくなりました。


あとね、南海キャンディーズしずちゃん
おいしい役ですね。


東京から来たダンスの先生、松雪泰子さんも良かったですよ。岸辺一徳のセリフに激しく同意ですよ。


イイ感じの一本でした。